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2021年のフランスのワイン生産量は、春の霜や夏のべと病などの被害により、24-30%減少し、過去半世紀で最小となりそうだ。
農務省統計局アグレステ(Agreste)が8月1日時点で発表した推計によると、2021年の収穫量は2016年から2020年の平均値と比較して半分になるとみられる。
春霜の影響を受けた1991年や2017年よりも低くなり、1977年に近い収穫量になると予想している。ただ、畑の面積は当時より減少している。
フランスのほぼすべてのワイン産地では、暖冬でブドウの芽が出始めていた4月前半に数日間連続して霜が降りた。フランスの農務大臣は、「今世紀初頭の最大の農学的災害」と発表した。早熟のシャルドネとメルロの被害が大きい。
夏の雨量が多く、うどんこ病やべと病が多発し、収穫量は3260万-3560万hlになる見込み。これは4月の予測値とほぼ一致している。
シャンパーニュでは南部のシャルドネの新芽の被害が大きく、べと病の害も大きい。ボルドーは、4月と5月に霜が降りた。アルザスはかびやべと病で収量が過去5年平均より少ない。
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