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ブルゴーニュの生産者がオレゴンに進出するのは珍しくないが、その逆は少ない。オレゴンのドメーヌ・セリーヌを所有するエヴァンスタッド・エステーツ(Evenstad Estates)が、ドメーヌ・クリスチャン・コンフュロン・エ・フィス(Domaine Christian Confuron et Fils)の買収を発表した。
ドメーヌ・クリスチャン・コンフュロン・エ・フィスは、ヴォーヌ・ロマネのジャン・コンフュロンの次男クリスチャン・コンフュロンがヴージョに設立した。息子のフィリップが引き継いでいる。
今回の買収で、エヴァンスタッドはグランクリュのクロ・ド・ヴージョ、ボンヌ・マール、シャンボル・ミュジニーのラヴロットやニュイ・サン・ジョルジュのヴォークランなどのプルミエクリュ、コンブランシアン、ジリー・レ・シトー、プレモー・プリセのヴィラージュなど計6haを入手した。
ドメーヌ・セリーヌは2020年に亡くなったケンとグレースのエヴェンスタッド夫妻がダンディー・ヒルズに設立し、ワイン・スペクテイター誌のブラインド試飲などで評価を上げてきた。
エヴァンスタッド・エステーツがブルゴーニュの畑を入手したのは2015年に続いて2度目。サントネイのシャトー・ド・ラ・クレを購入し、ムルソー、ピュリニー・モンラッシェ、シャサーニュ・モンラッシェなどコート・ド・ボーヌの10haの畑を手に入れた。現地で生産した大半のワインはテイスティングルームとワインクラブで販売している。
グランクリュの畑は、家族が何世代にもわたって所有し、相続によって細分化されてきたため、部外者が購入するのは難しい。サントネイの成功が、コート・ド・ニュイの購入につながっていると見られる。
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