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ナパヴァレー・ヴィントナーズ(NVV)は19日、6月4-7日にに予定されていた今年のオークション・ナパヴァレーの中止を発表した。
オークション・ナパヴァレーは、1981年に始まった。550ものワイナリーが加盟する非営利団体のNVVが主催し、生産者の出品する貴重なワインやイベントを入札にかける。2019年のオークションは1200万ドルの収益を上げた。過去40年間にわたり、児童健康と地域医療のために2億ドル以上を寄付してきた。今年は地域の新型コロナウイルス対策が必要な状況に対応して、NVVが設立した基金から寄付金を拠出する。
NVVの理事長でCEOのリンダ・レイフは「40年間にわたり、オークションを創出してきたことに対し、栽培家、入札者、ボランティア、コミュニティ、パートナー、企業に深く感謝している」と述べ、「現在の最も重要なプライオリティは、家族、従業員、コミニュティの世話をすることだ。NVVはコミュニティへの対処の助力のためにできることは何でもする」とコメントした。
カリフォルニアのワイナリーと関連企業で構成される「カリフォルニアワイン協会」は、推奨される指針に従って、消費者向けテイスティングとイベントを中止しているが、ワイナリーの操業は続けている。オンラインのチャットを活用して、ワインを販売するヴァーチャル・テイスティングのプログラムを導入するワイナリーも出ている。
カリフォルニア州では、ギャヴィン・ニューソム州知事が感染拡大を防ぐため、19日に全米50州で初めて、住民に屋内退避を義務付けた。4000万人の全住民を対象に、不要不急の外出を禁じ、原則として住居にとどまることを命じた。
カリフォルニアの外食産業は苦境に陥り、テイクアウトやデリバリーの寿司に力を入れる和食店や、格安のボックスを売るレストランが登場している。
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