世界の最新ワインニュースと試飲レポート

MENU

  1. トップ
  2. 記事一覧
  3. 豪ドメーヌ・シャンドンの基礎築く、トニー・ジョーダン博士が死去

豪ドメーヌ・シャンドンの基礎築く、トニー・ジョーダン博士が死去

  • FREE

 オーストラリアのドメーヌ・シャンドンの社長を務め、コンサルタントとしてオーストラリアのワイン産業発展に大きな役割を果たしたワインメーカーのトニー・ジョーダン博士が、中皮腫のため亡くなった。


 ジョーダン博士はシドニー大で化学物理学の博士号を取得し、1974年にリバリーナ・カレッジ(現・チャールズ・スタート大)でワインメーカーのブライアン・クローザーとともに、化学物理学とワインの科学の講義を始めた。2人は1978年に「エノテック」(Oenotec)を設立し、ワインメーキング・コンサルティングを始め、多くのワイナリーに助言した。


 ドメーヌ・シャンドンがヴィクトリア州のプロジェクトを始め、1987年にヤラ・ヴァレーのコールドストリームにワイナリーを構えた際に、ジョーダン博士をCEOに迎えた。博士はニュージーランドのクラウディ・ベイ、西オーストラリア州のケープ・メンテルのCEOも務め、カリフォルニアなど世界のシャンドンのワイナリーもコンサルティングした。


 スパークリングワインの専門家として、トム・スティーブンソン、エッシ・アヴェランMWとともに「シャンパーニュ&スパークリングワイン・ワールド・チャンピオンシップ」の審査員を務めた。ドメーヌ・シャンドンを2008年に退職した後も、モエ・ヘネシーの中国・雲南プロジェクト「アオ・ユン」のコンサルタントも務めた。


 オーストラリアのワイン・コンペティションの審査委員長を務めるなど、オーストラリアのワイン産業に貢献した。オーストラリア勲章(OAM)を叙勲したほか、ワイン・オーストラリアなど多くの業界団体から業績をたたえる名誉資格を授与された。

購読申込のご案内はこちら

会員登録(有料)されると会員様だけの記事が購読ができます。
世界の旬なワイン情報が集まっているので情報収集の時間も短縮できます!

Enjoy Wine Report!! 詳しくはこちら

TOP