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ヒルサイド畑の先駆け、シェーファー・ヴィンヤーズの創設者ジョン・シェーファーが94歳で死去

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 カリフォルニア・ナパヴァレーのシェーファー・ヴィンヤーズの創設者ジョン・シェーファーが2日、亡くなった。94歳だった。


 シェーファーは1924年生まれ。シカゴ郊外で育った。第二次大戦ではB-24爆撃機のパイロットを務めた後、シカゴの出版会社の副社長を務めた。投資のために訪れたナパヴァレーで、スタッグス・リープ・ディストリクトの丘陵地に樹齢60年の古木を含む畑を見つけて購入。1973年に移住し、48歳でワイン造りを始めた。


 植え替えたカベルネ・ソーヴィニヨンで仕込んだ最初のワインが1978ヴィンテージ。81年に発売された。息子のダグが83年、ワイナリーに参画したのに続いて、後にワインメーカーとなるイライアス・フェルナンデスも加わった。


 ヴァレー・フロア(谷床部)と比べて労働コストのかかる丘陵の斜面で栽培するという発想の乏しかった時代に、シェーファーは丘陵の畑の可能性に目をつけた。83ヴィンテージから「ヒルサイド・セレクト」と名付けたワインを生産し始めた。これはカルトワインの先駆けともなった。水はけがよく昼夜の温度差がある丘陵の畑を開拓し、これが90年代に丘陵や山岳部で、新たなワイナリーが栽培する動きにつながっていった。


 また、スタッグス・リープ・ワイン・セラーズのウォレン・ウィニアルスキー、栽培家のネイザン・フェイ、ディック・ステルツナー、ジョセフ・フェルプスらに呼びかけて、89年にスタッグス・リープ・ディストリクトをナパヴァレーで3番目のAVAに認めさせる運動を先導した。


 慈善活動にも積極的で、オークション・ナパ・ヴァレーを80年代初期からサポートし、低所得の患者を助ける健康ケア活動の支援も続けてきた。

2016年のプレミア・ナパヴァレー・オークションで。元気にワインを注いでくれた
息子のダグ・シェーファー社長と

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