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ブラインド・テイスティングは有効か? オックスフォード大で研究

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 ブラインド・テイスティングは有効なのか? オックスフォード大の研究者が、ブラインド・テイスティングの認識過程や経験による違いを調査した。

 調査はオックスフォード大の実験心理学者と理論化学者が、オックスフォード大のブラインド・テイスティング・ソサエティの5週間にわたるトレーニングを受けている生徒を利用して行われた。

 研究によると、訓練されたエキスパートは、訓練を受けていない人間より、分析的な手順を採用して、ワインのフレーバーの異なる要素を区別できる。ソムリエが試飲する際は、記憶や行動戦略のような高次元の認識過程を司る脳の部分を活動させる。一方で、初心者は作業記憶や主な味覚野および、脳の情緒的な処理を活動させる。

 エキスパートの使う語彙は消費者と異なる。カテゴリー分けする訓練を受けていて、ワインの特定なフレーバーやフレーバーの組み合わせを探す。学習によって、感覚のプロトタイプを発展させ、試飲したワインとその生産方法を関連付け、個人の快楽主義的な尺度におとしこめる。つまり、エキスパートは語彙や楽しみにたどり着くが、消費者は「好きか、そうでないか」で終わる。

 調査対象は25歳平均の15人の生徒。10-12サンプルを2回にわたる30分間のフライトで試飲した。ヴィンテージは2005-2017で、平均価格は20ドル。赤と白の割合は半々だった。テイスターは、主体となる品種、オリジン、ヴィンテージ、印象、得点を求められた。2271の試飲ノートが集まった。試飲トレーニングは、品種や酸など構成要素の評価の正確性を高めたが、国やオリジンの推測については向上が見られなかったという。

 調査を分析すると、ワインの好みは熟成年、酸、甘み、色調と結びついていた。ブラインド・テイスティングする際、好みと価格にポジティブな相関があり、価格が高いほど、前向きな反応があった。訓練の浅いテイスターほど酸が強く、アルコール度が高く、オーク風味の弱いワインを好む傾向があった。

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