世界の最新ワインニュースと試飲レポート

MENU

  1. トップ
  2. 記事一覧
  3. クロ・ド・タール支配人、ジャック・ディヴォージュからシャトー・グリエ支配人に交替

クロ・ド・タール支配人、ジャック・ディヴォージュからシャトー・グリエ支配人に交替

  • FREE
 ブルゴーニュのクロ・ド・タール支配人のジャック・ディヴォージュがわずか4年間でドメーヌを去り、コンドリューのシャトー・グリエのアレッサンドロ・ノリが後任となる。

 ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランスによると、3月1日に交代する。ディヴォージュは2015年初頭にプレモー・プリセのドメーヌ・ド・ラルロから、クロ・ド・タールに着任した。2015から2017の3ヴィンテージで、前任のシルヴァン・ピティオが築いた品質をさらに高みに上げた。ジャックはそれ以前は、ナパのシャトー・ポテル、ニュイ・サン・ジョルジュのドメーヌ・ド・ラ・ヴージュレ、モレ・サン・ドニのミシェル&フレデリック・マニャンで経験を積んだ。今後については明らかにしていない。

 ドメーヌ・クロ・ド・タールは、実業家フランソワ・ピノーがグループ・アルテミスを通じて、2017年12月に2億8000万ユーロで買収した。アルテミスは1992年に設立され、ラグジュアリー&スポーツブランドを所有する「ケラング」(前PPR)、クリスティーズ、シャトー・ラトゥールなどを所有する持株会社。傘下にある世界のトップワイナリーを所有するアルテミス・ドメーヌは、ラトゥールのフレデリック・アンジェラがCEOを務め、全ワイナリーの社長も務める。

 アンジェラは買収直後から、ドメーヌに定期的に通い、今回の人事を決めたと見られる。フランスのワイナリーは2か月に1度、訪問している。運営は現地チームに任せているが、すべてを監督している。アレッサンドロ・ノリはフランス人の母とイタリア人の父の間に生まれ、イタリアで育った。弁護士から進路を変更し、フィレンツェで醸造を学んだ。アルテミスが2011年に買収したシャトー・グリエの醸造責任者を2012年から務める。急斜面のモノポールをウィンチを使って耕し、収量を劇的に減らし、新たな植え付けをし、眠れる美女を目覚めさせた。ノリの才能は認められているが、ジャックと比較されるとなると重圧はかかるだろう。

 アルテミス・ドメーヌは傘下に、ラトゥール、シャトー・グリエのほか、ブルゴーニュのドメーヌ・デュジェニー、クロ・ド・タール、ナパヴァレーのアイズリー、ラランド・ド・ポムロールのシャトー・シオラック、サンテミリオンのシャトー・ル・プリュール、ポムロールのシャトー・ブレイ・クロワ・ド・ゲイを抱えている。
アレッサンドロ・ノリ(左)とジャック・ディヴォージュ

購読申込のご案内はこちら

会員登録(有料)されると会員様だけの記事が購読ができます。
世界の旬なワイン情報が集まっているので情報収集の時間も短縮できます!

Enjoy Wine Report!! 詳しくはこちら

TOP