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「食」について書くのは、ワインについて書くより、はるかに難しい。
ワインは、最低限の知識を身につけた方が楽しめる。入門書が出ているのは、解説する余地があるからだ。これに対して、「食べる」のは生きるための本能に根ざした行為である。だれでもしている。難しい決まり事はない。誰でも語れる。敷居は低いが、それゆえに、わざわざ手にとってもらう本を書くのは難しい。
それでは、マッキー牧元さんの本に、人はなぜ惹かれるのか?答えは簡単。尽きることのない食への欲望にまみれているからだ。食いしん坊ほど、その食べ方や考え方に刺激をうける。新しいレストランを紹介して、頭で考えた理屈でまとめるようなライターとは全く違う。肉体がおいしいものを渇望している。彼の脳内には「食欲」がいつもとぐろを巻いている。それををまたしても天下にさらしたのが、新刊「超一流のサッポロ一番の作り方」である。
サッポロ一番塩ラーメンとマルちゃん焼きそば。コンビニで手に入る食べ物をいかにアレンジして食べるかを、これでもかと披露している。目玉焼き、卵かけご飯の変形もグローバルに展開。吉野家の牛丼や崎陽軒のシウマイ弁当を食べるお作法も紹介している。
これを単なるB級グルメのレシピ本と思っては見誤る。レシピにも食べ方にも、「食べる」ことへの無限の愛情が詰まっている。タベアルキストの貪欲ぶりに、あきれ、感心し、ついていけないとため息をつく。それが本書の最大の醍醐味である。
実はマッキーさんとは20年近く前、ワイン会を開いていた時期がある。秘蔵していたDRCの香りよりも、彼の卵かけご飯への情熱あふれる話の方が印象に残っている。無限大の食欲を永遠に育て続けるのは、もう才能というほかない。
1200円。ぴあ。
ワインは、最低限の知識を身につけた方が楽しめる。入門書が出ているのは、解説する余地があるからだ。これに対して、「食べる」のは生きるための本能に根ざした行為である。だれでもしている。難しい決まり事はない。誰でも語れる。敷居は低いが、それゆえに、わざわざ手にとってもらう本を書くのは難しい。
それでは、マッキー牧元さんの本に、人はなぜ惹かれるのか?答えは簡単。尽きることのない食への欲望にまみれているからだ。食いしん坊ほど、その食べ方や考え方に刺激をうける。新しいレストランを紹介して、頭で考えた理屈でまとめるようなライターとは全く違う。肉体がおいしいものを渇望している。彼の脳内には「食欲」がいつもとぐろを巻いている。それををまたしても天下にさらしたのが、新刊「超一流のサッポロ一番の作り方」である。
サッポロ一番塩ラーメンとマルちゃん焼きそば。コンビニで手に入る食べ物をいかにアレンジして食べるかを、これでもかと披露している。目玉焼き、卵かけご飯の変形もグローバルに展開。吉野家の牛丼や崎陽軒のシウマイ弁当を食べるお作法も紹介している。
これを単なるB級グルメのレシピ本と思っては見誤る。レシピにも食べ方にも、「食べる」ことへの無限の愛情が詰まっている。タベアルキストの貪欲ぶりに、あきれ、感心し、ついていけないとため息をつく。それが本書の最大の醍醐味である。
実はマッキーさんとは20年近く前、ワイン会を開いていた時期がある。秘蔵していたDRCの香りよりも、彼の卵かけご飯への情熱あふれる話の方が印象に残っている。無限大の食欲を永遠に育て続けるのは、もう才能というほかない。
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