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2017年オーストラリアワイン輸出、量、金額ともに史上最高

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 2017年のオーストラリアのワイン輸出は、量、金額ともに史上最高を記録した。FTA(自由貿易協定)効果による中国本土からの需要の増大と高価格帯のワインの伸びが要因だ。
 ワイン・オーストラリアによると、輸出額は25億6000万オーストラリアドル(約2256億円)で、2004年以来最大の15%の増加となった。輸出量は8億1100万リットルで8%の伸びとなった。
 FOBでの1リットル当たりの平均額は7%上昇して、3.16ドル(278.29円)となり、2009年以来最高となった。ワイン・オーストラリアのアンドレアス・クラークCEOは、「東南アジアでのプレミアム・オーストラリアワインの需要の増大によって、瓶詰されたワイン輸出が17%増加して21億ドルとなった。瓶詰されたワインのリットル当たり価格は3%上昇して5.63ドルとなった」とコメントした。一方で、バルクワイン輸出も10%伸びて計4億4000万ドルに達し、リットル当たり平均額は1.03ドルと2012年以来、最高となった。
 輸出の伸びをけん引しているのは中国。中国とオーストラリアの間では2015年にFTA(自由貿易協定)が締結された。2018年1月1日から、瓶詰ワインの関税は5.6%から2.8%に引き下げられ、バルクワインは4%に下げられた、2019年までに関税はゼロになる。米国を抜いてオーストラリアワインの最大輸出市場となった中国本土に向けた輸出額は63%増加して8億4800万ドルに達し、全体の33%を占めている。輸出量は54%増加して1億5300万リットルとなった。エントリーレベルからハイエンドまであらゆる価格帯で伸びている。
 日本の輸出額は2.8%増の4700万ドルで10位、輸出量は15.2%増の1340万リットルだった。 

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