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カリフォルニア山火事は死者31人で8ワイナリー焼失、カリストガやガイザーヴィルに避難命令

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 カリフォルニア北部で8日夜に発生した山火事は、ナパ、ソノマ、メンドシーノ・カウンティで依然として勢いが衰えていない。死者は31人に増え、少なくとも3500戸の住居や事業所が焼けた。ソノマだけでも285人以上が行方不明となっている。焼失したワイナリーも8軒に増加した。
 現地報道によると、ナパヴァレーのフィリップ・メルカがワインメーカーを務める「ロイ・エステート」、メンドシーノのレッドウッド・ヴァレーの「バックボーン・ヴィンヤード」、アトラス・ピークの「パットランド・ヴィンヤード」の焼失か大規模な被害が確認された。
 ナパヴァレーの西端にあるマウント・ヴィーダーにも11日に火災が広がり、ジミー・ヘイズが支配人を務める「マヤカマス・ヴィンヤーズ」、キャロル・メレディス博士の「ラジエ・メレディス」「ポット・ワイン」はすべて避難した。マヤカマス・ヴィンヤーズの本体は無事だが、1889年に建造されたテイスティングルームが焼け落ちた。ヘイズは「サンフランシスコ・クロニクルの写真を見た時は、泣くことしかできなかったが、セラーが生き残ったのは本当にいいニュース」とFacbookでコメントした。
 火災は22か所で起き、約7万7000ヘクタール以上に広がり、ソノマのサンタ・ローザからナパ北部のカリストガにかけての被害が大きい。カリストガの5000人の住民に対して、11日夕方、避難命令が出されて、侵入車両がブロックされた。セント・ヘレナの南向き斜面の火災が平地に広がるという懸念もある。
 カリストガ、アトラス・ピーク、シルヴァラード・トレイルなどは、消火活動のために部分的に閉鎖され、ワイナリーの関係者もワイナリーの無事を確認できない状況になっている。アトラスの「コングスガード」は避難したが、ワイナリーは無事だった。
 ソノマ・カウンティでは2万5000人が避難し、4万戸が停電している。11日夕、ソノマのガイザーヴィルとソノマ・ヴァレー、ベネット・ヴァレーにも避難命令が出た。ソノマやナパの火災が激しい地区では、煙で太陽がオレンジ色に見え、住民が煙害を避けるためのマスクがドラッグストアで売り切れた。メンドシーノとレイク・カウンティでは、7000人が避難した。
 ネバダ、ワシントン、アリゾナ州などから、消防車や消防士が派遣され、73基のヘリコプター、30基以上の航空消防機と8000人以上の消防士が懸命の消化活動を行っている。だが、12日も時速70キロを超す強風が吹き、鎮火のめどはたっていない。
 10月のカリフォルニアは山火事の多発する季節。高気圧がもたらす乾燥した高温の風がサンフランシスコ周辺に吹いてくる。地球温暖化により、今年のサンフランシスコは過去最高の暑さを記録し、高温と乾燥した状態が山火事の拡大に拍車をかけた。火災の原因は、自然発火と人為的なものの両方がある。通常は山林と農村が被害を受けるが、今回は多発的に発生し、都市部にも広がった。17万5000人の人口があるソノマのサンタ・ローザの大部分が焼け落ちた。
 カリフォルニア州森林管理防火局がまとめた過去20件の最も被害の大きい山火事の記録によると、最悪の火事は1991年10月にアラメダ・カウンティで起きたオークランド・ヒルズ火災で、25人の死者を出し、2900戸が焼失した。続いて、2003年10月に起きたサンディエゴ・カウンティのセダー火災が15人の死者と2820戸の焼失があった。今回の火災は、史上最悪となる可能性がある。
 ワイナリーの復興やブドウ畑の回復には、かなりの時間がかかると見られる。まだ被害額を見積もる状況にはない。シリコンバレーのIT企業のフェイスブック、グーグル、アップルは、それぞれ100万ドル、50万ドル、100万ドルを被害救済のために寄付することを発表した。
 CNNの動画を含むニュースはこちらhttp://edition.cnn.com/2017/10/12/us/california-fires-updates/index.html
@CAL_FIRE

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