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イングルヌック、ワイナリー・ケイブ(洞窟)を新設

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 ナパヴァレー・ラザフォードのイングルヌックが、2043平方メートルの新たなワイナリー・ケイブ(洞窟)を完成させた。遠隔操作可能な120基のステンレス発酵タンクを備えて、区画別醸造に対応できる。今年の収穫から稼働する。


 新しいワイナリー・ケイヴは環境に優しく、年間を通じて低温を維持でき、冷暖房を必要としない。可燃物は一切使用せず、洞窟全体はスプリンクラーで保護されている。


 120基の遠隔操作可能なステンレス・スチール製発酵タンクを設置した。容量は0.5トンから27トンまで。95haの異なる区画に対応している。各タンクには、ポンプオーバー用の専用ポンプと温度調節用の装置が装備されている。ワイン製造チームは最先端のソフトウェアにより、発酵の状態をリモートで監視できる。


 チーフ・ワインメーカーのフィリップ・バスコールは「各タンクを特定のブドウ畑の区画に割り当てるのは並外れたこと。ワインを造る能力を向上させられる。私たちは今、無限の可能性を持っており、より複雑なワインを生み出すことにつながるでだろう」と述べた。


 今回のプロジェクトは2018年末に着工し、1887年に建てられたエステートのシャトーに近い丘陵のブドウ畑の下を掘削した。


 イングルヌックは1879年、グスタフ・ニーバウムによって、ナパ初のエステート・ワイナリーとして設立された。映画監督のフランシス・フォード・コッポラ夫妻が1975年、敷地の一部を購入した後にシャトーを購入。隣接するすべてのブドウ畑を再統合し、2011年にイングルヌックの名前と商標を買い戻した。


 イングルヌックは1994年にナパ・ヴァレーで最初に有機認証を取得したワイナリーの1つ。ナパ・グリーン認証も取得している。従業員やゲストの移動のための電気自動車やフォードのオール電化トラックを所有している。

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