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エコフラットな軽量ボトル、シャトー・ガルペがプロヴァンス・ロゼに採用

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 サステイナビリティを重視するLVMH傘下のプロヴァンスのシャトー・ガルペ(Chateau Galoupet)は、リサイクル・プラスチック製のフラットな超軽量ボトルに詰めたロゼ「ガルペ・ノマド」(Galoupet Nomade)の発売に乗り出す。


 シャトー・ガルペはウィスパリング・エンジェルに続いて、LVMHが2019年に買収したプロヴァンス・ロゼのワイナリー。プロヴァンスの18しかないクリュ・クラッセの1つ。77haの保護林と2020年からオーガニック栽培へ転換し始めた69haのブドウ畑を有する。在来植物や女王蜂の保護など、生態系の保全に取り組んでいる。


 ガルペ・ノマドはオーガニック栽培を始めてから初のワイン。輸送や保管時にスペースをとらないフラットなボトルの重さは63グラム。平均的なボトルの10分の1の軽さとなっている。汚染が進む沿岸地域で、海に流入する前に回収されたプラスチック廃棄物を使用した100%リサイクル素材で製造されている。


 革新的なフラットボトルは、旅行先に持ち運んで飲めるように、バッグに収まるスタイリッシュなデザイン。電子商取引のサプライチェーンでも、輸送コストを低減でき、消費者への直接購入に適している。


 シャトー・ガルペは、ワイナリーの二酸化炭素排出量の40%がパッケージングからくることから、持続可能なエコフラット・ボトルを開発した。丸いガラス瓶と比べて環境に優しく、破損のリスクがない。


 フラッグシップの「クリュ・クラッセ・ロゼ」は、同じLVMH傘下のシャンパーニュ・メゾン、クリュッグの前シェフ・ド・カーヴのエリック・ルベルがコンサルティングしている。こちらも、70%リサイクルしたガラス瓶入り。ロゼワインのボトルの平均的な重さの770グラムを下回る499グラムと軽くなっている。


 ガルペは3.5haの土地を研究開発にあてて、ビオディナミの実験や持続可能な取り組みを強化している。


 LVMHグループのワイン&スピリッツ部門を担う「モエ ヘネシー」は、シャンパーニュの畑の除草剤全廃、シャトー・ディケムやシュヴァル・ブランのオーガニック転換など、サステイナブルな取り組みを強化している。

ガルペ・ノマド(右)と クリュ・クラッセ・ロゼ (c)ARR
地中海を臨む
200個の養蜂箱を設置  (c)ARR

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